前回投稿した記事(2021/06/10)のコメント欄に
「1年間の売電収支 ー 光熱費 × 10年間」で太陽光発電システムのコストは回収できそうですか?
という質問を頂いたので、今回の聞いでは質問に対しいての詳細を書いていこうと思います。
- 「1年間の売電収支 ー 光熱費 × 10年間」で太陽光発電システムのコストは回収できるのかについての解説
- わが家の太陽光パネル設置費用
- 何年で太陽光設置費用は回収できるのか
わが家のスペックと生活標準
まず、わが家のスペックから述べていきます。
【スペック】
- ✔️太陽光システム〈9.72kW〉
-
ハイムSPSで載せられる最大量
- ✔️オール電化
-
(旧宅はガス併用)
- ✔️4人家族
-
旦那/私/娘/旦那の母(2021/9に息子が生まれましたが、計算していた時にはいなかったのでカウントしません)
- ✔️日中は常に誰かが家にいる
- ✔️快適エアリーは基本付けっぱなし
-
不要時→電源は消さずお出かけモードに
スペックまとめ
わが家はオール電化住宅で、太陽光発電をめいっぱい載せていて、昼間は誰かしら家に人がおり快適エアリーの電源は付けっぱなしにしている
光熱費に関する記事も合わせてどうぞ。
1年間の売電収支ー光熱費×10年間で太陽光システムのコストは回収できるのか?
確実ではありませんが、結論から申し上げると現状では難しいです。(経年劣化による発電量の低下率、日照時間などにより異なる場合もあります)
わが家の光熱費一覧
売電額 | 電気代 | 差額 | |
---|---|---|---|
2020/4月 | 28,600 | 6,284 | 22,316 |
5月 | 32,708 | 6,061 | 26,647 |
6月 | 25,116 | 6,260 | 18,856 |
7月 | 19,760 | 8,448 | 11,312 |
8月 | 29,068 | 8,544 | 20,524 |
9月 | 23,140 | 8,525 | 14,615 |
10月 | 22,006 | 6,741 | 15,265 |
11月 | 18,122 | 7,017 | 11,105 |
12月 | 14,612 | 9,514 | 5,098 |
2021/1月 | 16,614 | 15,997 | 617 |
2月 | 22,334 | 9,265 | 13,069 |
3月 | 19,872 | 8,468 | 11,404 |
合計 | 271,952 | 101,124 | 170,828 |
この表から電気代だけで年間17万円プラスとなり、その金額から年間水道代の金額を引くと、129,254円となります。
わが家の太陽光パネル設備費用
太陽光パネル設置費用は以下の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
太陽光システム | 2,650,600 |
太陽光値引き | –798,600 |
合計 | 1,852,000 |
売電収支見込み額
〈1〉 | 〈2〉 | 〈3〉 | 〈4〉 | ||
---|---|---|---|---|---|
売電収支 (電気代) | 売電収支 (+水道代) | 太陽光発電量低下率 | 売電収支 (電気代) 見込み予定額 | 売電収支 (+水道代) 見込み予定額 | |
2020年 | 170,828 | 129,254 | 0% | 170,828 | 129,254 |
2021年 | 341,656 | 258,508 | 1% | 338,239 | 255,923 |
2020年 | 512,484 | 387,762 | 2% | 502,234 | 380,007 |
2023年 | 683,312 | 517,016 | 3% | 662,813 | 501,506 |
2024年 | 854,140 | 646,270 | 4% | 819,974 | 620,419 |
2025年 | 1,024,968 | 775,524 | 5% | 973,720 | 736,748 |
2026年 | 1,195,796 | 904,778 | 6% | 1,124,048 | 850,491 |
2027年 | 1,366,624 | 1,034,032 | 7% | 1,270,960 | 961,650 |
2028年 | 1,537,452 | 1,163,286 | 8% | 1,414,456 | 1,070,223 |
2029年 | 1,708,280 | 1,292,540 | 9% | 1,554,535 | 1,176,211 |
※〈1〉〈2〉は太陽光発電量低下率を含んでいません
〈1〉
太陽光費用 | 収支額 | |||
1,852,000円 | − | 1,708,280円 | = | 143,720円 |
結果
10年間では設備費用を回収できない(→約14万円不足)
〈2〉
太陽光費用 | 収支額 | |||
1,852,000円 | − | 1,292,540円 | = | 559,460円 |
結果
10年間では設置費用を回収できない(→約55万円不足)
〈3〉
太陽光費用 | 収支額 | |||
1,852,000円 | − | 1,554,535円 | = | 297,465円 |
結果
10年間では設置費用を回収できない(→約29万円不足)
〈4〉
太陽光費用 | 収支額 | |||
1,852,000円 | − | 1,176,211円 | = | 675,789 |
結果
10年間では設置費用を回収できない(→約67万円不足)
※〈3〉〈4〉は経年劣化等の太陽光発電低下率を含めた額
「1年間の売電収支 − 光熱費 × 10年間」では太陽光発電システム設置コストは回収できない
→675,789円不足(電気代+水道代)
太陽光は設置しない方が良い?
先程の結果を聞くと、太陽光パネルの設置は
回収できないなら設置はやめるべきでは!?
やめておいた方良いという意見を持ってしまうと思います。
その疑問への答えとして、
決してそういうわけではないよ!!
ということをお伝えしたいです。
どいうこと??
先ほどの計算は売電額のみで計算しています。
何年で設置費用は回収できる?
太陽光システムの発電量で計算した場合
詳細情報
太陽光システム:9.72Kw
購入価格:1,852,000円
補助金(ZEH 等):0円
年間発電量:12,804Kwh
年間売電量:10,460Kwh
売電単価:26円(2019年)
自家消費単価:24円として換算
売電期間:10年間
経年劣化等による発電低下率:年間1%〈付属機器(パワコン)などの修理費は含まないものとする〉
太陽光発電量低下率 | 年間発電量(Kwh) | 売電累計(円) | 利益累計(円) | |
---|---|---|---|---|
購入時 | ー | ー | ー | –1,852,000 |
2020年 | 0% | 12,804 | 271,960 | –1,523,784 |
2021年 | 1% | 12,676 | 543,920 | –1,198,641 |
2022年 | 2% | 12,548 | 815,880 | –876,571 |
2023年 | 3% | 12,420 | 1,087,840 | –557,574 |
2024年 | 4% | 12,292 | 1,359,800 | –241,650 |
2025年 | 5% | 12,164 | 1,631,760 | 71,201 |
2026年 | 6% | 12,036 | 1,903,720 | 380,979 |
2027年 | 7% | 11,908 | 2,175,680 | 687,684 |
2028年 | 8% | 11,780 | 2,447,640 | 991,316 |
2029年 | 9% | 11,652 | 2,719,600 | 1,291,875 |
結果
わが家の太陽光パネルの設置費用は6年目に回収できます
売電期間の10年後には、約129万円の利益が生まれることになります!
もちろんこの結果が全てではありません。日照時間の変動や発電量低下など様々な要因で変わる場合があります。
現在の太陽光パネルには、発電量○○%以下になると保証も受けることができる場合があります
定期点検などで発電量が低下しないようにするなど対応していきましょう。
わが家の事例ですが、以下のようなことがあり、結果的には解決しましたが、ハイムに対しては不信感が消えません・・・
太陽光発電の導入を検討されている方
太陽光パネルの値段は年々と減少状況にはあるものの、現在でも100万円以上の導入費用が必要となります。
わが家も値引き前はかなり高額でした!
導入をご検討されているようでしたら一度、複数の業者に見積もりを取ることをお勧めします。
まとめ
今回、コメントを参考に記事を書いてみました。
太陽光システムコスト、皆さんは何年で回収できる予定ですか?見込み額の為、絶対はありませんがコスト回収が出来る予定です。しかし付属機器の修理する可能性もあるので、その部分については不安もあります。
知りたい事があれば、コメントを書いて頂けると光栄です。
この記事で伝えたかった事
- 経年劣化による発電量の低下率や日照時間などの様々な要因で現状では太陽光パネルの設置費用の回収は難しいとされている
- わが家の売電収支から光熱費(電気代+水道代)を引いた額では設置費用の回収は難しいという計算結果に
- ただ、上記の計算方法では日中の発電量は足されていないため、正確な計算方法とは言えない(よって回収が難しいという結果が正確な結果とは言えない)
- 年間の発電量を元に10年間の売電累計(※)を計算し、利益累計(※)を出してみた結果〔わが家の太陽光パネル設置費用は6年目に回収できる〕という結果になった※予想
- わが家の場合、売電期間の10年間で約129万円の利益が生まれる
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