パナソニックの「ビストルシリーズ」より、自動調理鍋オートクッカービストロ【NF-AC1000】が2023年2月1日より発売いたしました。
業界初の「圧力」と「かき混ぜ」の機能が1つに組み合わされた家庭用電気鍋。
価格はパナソニック公式で88,110円(税込)とかなり高額とな上、メーカー指定価格*となっていて、店舗の家電量販店での購入だと値引きは不可能な商品。(近場のケーズデンキ・ベスト電気はメーカー指定価格となっていた)
メーカー指定価格:パナソニックによる値引き不可の商品戦略(詳細はこちら)
お財布には優しくないお値段だからこそ、本当に購入すべきなのか悩まれると思います。今回の記事ではオートクッカーの凄さや便利性について話していこうと思います。
使用歴1ヶ月での感想は買って大正解です✨
- パナソニック製品のオートクッカビストロについて
- 使用して感じたメリット・デメリット
オートクッカービストロについて
基本情報
価格(公式通販サイト) | 88,110円 |
外形寸法(約cm) | 幅33.3×奥行33.6×高さ26.0cm |
質量 | 約8.2kg |
調理容量 | 2.4L |
満水容量 | 4.2L |
メニュー数 | 本体搭載自動メニュー:25 増やせるレシピ(専用アプリ):約100* |
保温 | 有り |
タイマー予約 | 可能(自動調理の一部のみ) |
消費電力 | 1290 W |
付属品 | 羽根・蒸し板・取扱説明書(レシピBOOK) |
コードの長さ(m) | 約1.0m |
*増えるレシピを追加した約100レシピを2023年1月公開
スペック
自動調理器家電で人気のヘルシオ「ホットクック」(2.4Lタイプ) とどれほど大きさが異なるのかというと、オートクッカービストロの方が奥行き約3cm大きく、重さは2,4kg重くなっているようです。
- 〔ホットクック〕 外形寸法:幅345mm×奥行305mm×高さ256mm 質量:約5.8kg
- 〔オートクッカービストロ〕 外形寸法:幅33.3×奥行33.6×高さ26.0cm 質量:約8.2kg
大きさはほとんど変わりませんが、重さは8.2kgと重めです。
本体ごと持ち運ぶものでもないから問題は無さそうです!
業界初!「圧力」と「かきまぜ」を両立
自動調理鍋や電気圧力鍋には以下のそれぞれの特徴があります。
それぞれ機種によって細かな違いはありますが、大きく異なることは自動調理器にはかき混ぜ機能が付いているものの、圧力機能が付いてないため調理時間が長くなっており、電気圧料鍋は圧力機能があるため調理時間は短いものの、かき混ぜ機能がついておらず味が疎らになってしまう可能性があるようです。
それぞれの良さ
- 自動調理器:かき混ぜ機能が付いており、味が疎らになりづらい
- 電気圧力鍋:圧力が加わる事で硬い野菜やお肉も通常の調理よりも短時間で済む
そんな二つのいいとこ取りを実現したのが今回発売された「オートクッカービストロ NF-AC1000」となっているのです。
自動調理器で有名なシャープの「ホットクック」シリーズやハイアール「ホットデリ」などの内フタ部分にかき混ぜ機構を搭載しているのが主流となっていますが、構造上隙間ができてしまうんだそう。
圧力鍋としての性能が担保できるように「オートクッカー」は内なべの底に羽根を搭載する仕様を採用。
羽根を回転させるための軸を内なべの中央に貫通させなければならず、その軸の部分から空気が漏れない設計を実現
業界最高の1285Wの火力と鍋底かきまぜ機能により、焦がさずに食材をひっくり返しながらムラなく加熱できるようになりました。
また、圧力は業界最高クラスの約2気圧を実現しており、魚の骨までやわらかく調理することも可能!
私はにんじん嫌いなのですが、オートクッカーで煮込んだ物はとて柔らかくなっていて美味しく食べられるようになりました✨
オートクッカービストロのメリット
使い始めてまだ1ヶ月程度ではありますが、感じたメリットとして以下の4点あります。
- レシピのレパートリーが増える
- 料理初心者でも美味しく作れる
- 時間が増える
- 予約調理でその場にいなくても良い
レシピのレパートリーの幅が増える
業界最高の1285Wもの高火力とかき混ぜ機能と圧力鍋が一台に集約されたことにより、料理のレパートリーの幅が増えました。
毎日メニューが更新される「おすすめ」や、食材からの「レシピ検索」食材の管理もできるので、献立に困った際は助かります。
検索したい材料を入力すると・・・使われているメニューがでてきます。
また、鍋底かき混ぜ機能があるため高火力を使っていても焦げ付く事はなく、「炒め物」が自動調理器で可能となり様々なものが作れます。
圧力鍋で炒め物ができるのはとてもすごい事だと思います!
青椒肉絲やプルコギ炒め物も基本的なものだけでなく、無水カレー・角煮・ミートソース・スペアリブの煮込みなど普段では少し手間のかかるものが鍋に食材を入れて待つだけで出来上がるので、料理のレパートリーが増え、家族が喜んでいました。
硬いものが苦手な娘がスペアリブの煮込みを食べ、お肉が柔らかいと絶賛していました✨
料理初心でも美味しく作れる
私は本格的に料理を始めて7年ほど経ちましたが、たまに料理を失敗しちゃいます。そんな私でも、料理を美味しく作る事ができるのです!
購入してから様々な料理を作り、家族に食べさせましたがどれも美味しいと言ってくれました。
家族に料理を美味しいと褒められたい!
子どもに苦手なものを食べてもらいた・・!
料理初心者にはハードルが高く、疎遠になりがちな煮物など作りたいと思った時に作れる。笑顔になれる食卓って良いですよね。
オートクッカービストロがあれば、料理の腕前を気にしない日常を送れるというのが私にとってメリットに感じました、
時間が増える
これはオートクッカーに限らず自動調理器全般に当てはまりますが、ほったらかしでご飯が出来るのという事は、その分他の事に時間を使えます。
ワークママなど外出の多いご家庭であれば、帰ってきた時間に合わせて予約調理する事ができ、専業しゅふのご家庭であれば他の家事に時間を使う事ができます。
私の場合であれば、夕方の30分から1時間をブログの作成時間や子どもの勉強を見てあげるなど有効活用しています。
ちょっと一眠りしたい時にもおすすめだよ✨
時間をお金で買うという考え方をしている私たち夫婦にはオートクッカーは手放せません!
予約調理でその場にいなくても良い
キッチンポケットアプリ(無料)というアプリから操作が可能となっています。
夕方の買い出し前に仕込んでおいて、ご飯を食べる直前に出来上がり設定をしてるから気にせず出かけられるよ✨
また、予約設定だけでなく減塩対応やメニューを増やす事もできます。
減塩可能メニュー
- かぼちゃの煮物
- 筑前煮
- いわしのしょうが煮
- 肉じゃが
オートクッカービストロのデメリットと注意点
沢山メリットのあるオートクッカーですが、もちろんデメリットも然り、注意しなければいけない事もあります。
デメリットは以下の4点あります。
- 値段が高額
- 食洗機に使えない
- 場所を取る
- 電気代が高い
注意点としては蒸気を気にしなければならないという点です。
値段が高額
冒頭にもお話しましたが、オートクッカーのお値段は88,100円(税込)と自動調理器の中でもかなり高額となっている上、パナソニックの指定価格となっている事から家電量販店でのお値下げは1円たりとも不可となっています。
自動調理器と圧力鍋の両方が合わさった画期的な商品が手に入れられると考えられれば、高くても購入に後悔は残りませんが、自分の使い勝手に合わないしょうに商品の約9万円も出せないというのが本音だと思います。
おすすめレンタルサイト
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食洗機に使えない
どうやら、オートクッカーは食洗機には使用不可、洗える全てのパーツはやわらかいスポンジで手洗いというお手入れ方法になります。
どんな便利な家電でも、毎日使う方にはお手入れが面倒なものがいいですよね・・・。
食洗機で洗いたいというご家庭には少しばかり不便に感じるかもしれません。
場所を取る
オートクッカーの寸法は、幅33.3×奥行き33.6×高さ26.0cmと炊飯器ほどの大きさとなっているため、置き場に困ってしまう家庭もいらっしゃるかもしれません。
一升炊きのわが家の炊飯器とさほど変わらないことは写真をみれば一目瞭然ですよね。
電気代が高い
オートクッカーの消費電力は1290Wとそれなりに高くなっています。
仮に、角煮をIHクッキングヒーターとオートクッカーで同じ時間(2時間)で調理した際には約26円もの金額差があります。
電化製品の電気代の計算方法は他記事にてご紹介しています。詳細はこちらをどうぞ
計算方法
- オートクッカー:1290W ▶︎▶︎▶︎ 69.7円
- IHクッキングヒーター:800W*2 ▶︎▶︎▶︎ 43.2円
※1kWhの電気量料金を27円とする *2|9段階中の中火である4で調理した場合
上記の結果は中火の結果となりますが、最大火力の9で調理した場合でも消費電力は1200Wとオートクッカーよりも電気代が安くなります。
様々な条件はあるものの、消費電力が1290W以下の調理方法を行なった場合にオートクッカーの方が電気代は高くなります!
ちなみに、同じ電気圧力鍋の消費電力は以下のようになっています。
メーカーと品番 | 消費電力 | 10分あたりの電気代 |
---|---|---|
アイリスオーヤマ KPC-MA4 | 1000W | 2.7円 |
クックフォーミー CY8711JP | 1200W | 5.4円 |
ciroka おうちシェフPRO SP-2DM251 | 700W | 3.2円 |
圧力鍋の中でもオートクッカーの消費電力が高い事が分かると思います!
注意点
実際にオートクッカーを何度も使用して始めて気づいた注意点ですが、調理開始後しばらく経つと中にある水分を強制的に排出しているため本体の天面から勢いよく蒸気が出てきます。(メニューによる)
蒸気が上方向に立ちのぼるので、本体の上部には広めのスペースを空けておく必要がありそうです。
炒飯を作っている最中の動画
使用していく上で気になった2つのこと
大きなデメリットではないもの、使ってみてプチマイナスと感じた事をご紹介しようと思います。
内鍋の細かい隙間に挟まることがある
主に炒飯を作った際になる状態なのですが、しばらく漬けておかないと取れないためすぐに洗いたい場合に面倒に感じました。
ヒーター部分が焦げ付く
2月上旬から4月現在までそれなりの頻度でしているもの、最初の段階から焦げ付くことは気になっていました。よくあることなのか、それとも私の使い方も問題なのかよく分かりませんが、近日中にはパナソニックに問い合わせてみようと思います!
ホットクック(SHAP製)との違いi
オートクッカー購入前にはSHAP製の自動調理器で有名な「ホットクック」を検討していましたが、価格も高く家にいる事が多い私のライフスタイルには合わないと思って断念していました。
ホットクックはワーママになったら買おうかな!という程度の気持ちでした
SNSではホットクックとの違いについて気になっている方がちらほらいるようでした。
機能での違い
オートクッカービストロ〈NF-AC1000〉 | ホットクック〈KNーHW25G | |
圧力調理 | ○(最高約2気圧|高圧・中圧・低圧) | × |
無水調理 | ○ | ○ |
低温調理 | ○ | ○ |
煮込み | ○ | ○ |
煮詰め調理 | ○ | ○ |
圧力蒸し | ○ | × |
蒸す | ○ | ○ |
炒め調理 | ○ | ○ |
加熱 | ○ | ○ |
保温 | ○(最大12時間) | ○(最大12時間) |
かきまぜ | ○(鍋底かきまぜ) | ○(まぜ技ユニット) |
予約調理 | ○(最大15時間)※自動調理の一部のみ | ○(最大15時間)※一部のメニュー |
上下2段同時調理 | × | ○ |
本体搭載メニュー数 | 25 | 145 |
追加メニュー数 | 約100 | 約400以上 |
スマホ連携 | ○ | ○ |
調理時間の違い
お料理される方の救世主の自動調理器で有名なホットクックに、圧力が加わったと考えれば凄さが伝わると思います。
同じメニューでどれだけ出来上がりじ時間が違うのか比べてみました。
オートクッカー | ホットクック | |
---|---|---|
角煮 | 50分 | 90分 |
ロールキャベツ | 35分 | 65分 |
肉じゃが | 40分 | 95分 |
ふろふき大根 | 50分 | 65分 |
スペアリブの煮込み | 75分 | 90分 |
さばのみそ煮 | 20分 | 25分 |
筑前煮 | 35分 | 35分 |
ビーフシチュー(市販のルー入れ) | 1時間40分 | 45分 |
同じ出来上がり時間のものもありますが、比較的オートクッカーの方が調理時間が短くなっているようです。
かき混ぜ方の違い
両モデルともに自動かき混ぜ機能はついているものの、かき混ぜ方に違いがるようです。
オートクッカー
✓鍋底をさらうように羽根を回転させてしっかりかき混ぜる
✓下でかき混ぜる
ホットクック
✓メニューによってまぜ方を変化する
✓上でかき混ぜる
✓高速で回転することができるので、ホイップクリームやアイスクリームも作れる
火力の違い
火力にも違いがあるようで、炒め物は高火力なオートクッカーが得意としています。
【Panasonic】オートクッカー〈NF-AC1000〉 | 1285W |
【SHAP】ホットクック〈KN-HW24G〉 | 800W |
ホットクックは炒飯などの炒め物も調理可能とはなっていますが、パラパラな炒飯がお好みの方はオートクッカーがよろしいのではないでしょうか。ホットクックレシピ(公式ではないもの)
メニュー数の違い
ホットクックのメニュー数が多くなっているようです。
オートクッカー | ホットクック | |
本体搭載メニュー | 25(アプリの使用▶︎▶︎▶︎30) | 145(保存は30) |
追加メニュー(専用アプリ) | 約100 | 約400〜 |
オートックカーのメニューにはホテルニューオータニ監修のレシピもあるので、ホテルでしか食べられないメニューをおうちで簡単に作って味わうことができます。
ホットクック本体に保存できる最大登録可能メニュー数は30となっており、それ以上になった場合は保存した日付が古いメニューから順番に削除されていきます。
メニュー数に関してはホットクックのメニュー数が圧巻と言えます。
オートクッカーはまだ発売されたばかりなので、今後に期待したいと思います!
お手入れの違い
両モデルともに、内なべは洗いやすいフッ素加工でできているのでお手入れは簡単となっております。
内なべや各パーツはやわらかいスポンジで洗えますが、ホットクックが内鍋以外の部品を食洗機で洗う事ができるのに比べ、オートクッカーはどの部品も食洗機での使用は不可となっています。
オートクッカーの内蓋部分にもかなり細かくお手入れする箇所もあり、無くしそうで怖いです・・・
Twitterでオートクッカーとホットクックそれぞれの使い勝手を分かりやすく書かれている方がいたので、ご紹介しようと思います!
まとめ
自動調理器で有名な「ホットクック」は発売当初から気になり購入を検討しておりましたが、値段と調理時間が長めという2点で購入を見送っており、短時間で調理が済む圧力鍋も同様に購入を迷っていましたが、そこまでの必要性を見出せていませんでした。
そんな中、パナソニックから痒い所に手が届いたかのようなかき混ぜ機能と圧力機能が両立さられた商品が発表され、購入の意思を固く持っていた所、旦那からの提案で購入する事に。
誕生日プレゼントね!
2日に1回の夕ご飯はオートクッカーにたよっている程、わが家(私)にはなくてはならない物となっています。
高額な値段が一番のネックとなるため、本当に購入して後悔しない商品なのか不安要素が残る場合はレンタルで試してみてからが安心だと思います!
この記事で主に伝えたかった事
- オートクッカーは料理初心者でも料理が美味しく作れる
- 業界最高の高火力(1285W)でパラパラの炒飯が作れる
- オートクッカーはどの部品も食器洗い乾燥機には使えない
- 値段は高額で家電量販店で買うと「指定価格」となり1円たりとも値引不可となっている
- IHクッキングヒーターと比べると値段が高くなる(同時間で調理した場合26円の金額差がでる)
- 使用中の注意点として、蒸気が勢いよく噴出するため上部分はスペースが必要となる
- 自動調理器の「ホットクック【SHAP】」と大きな違いは、圧力調理の有無・かき混ぜ方・火力・メニュー数・お手入れの違いがある
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