前回の記事(2021/06/02投稿)にてセキスイハイムで、太陽光発電システムを導入すると年間の光熱費が約6万円安くなるというシュミレーション結果を公開しました。
ですが、あくまでシュミレーションなので今回は、シュミレーション通りに年間の光熱費が安くなるのかを発表したいと思います。
- 太陽光発電で光熱費0円は実現できるかどうか
- わが家の太陽光発電の年間売電額と光熱費
- 光熱費を限りなく0円に近づける方法
わが家のスペックと生活標準
年間の売電額をご覧頂く前に、まずわが家のスペックから述べていきます。
- 【スペック】
-
・太陽光システム¦9.72kw(ハイムSPSで載せられる最大量)
・オール電化住宅(旧宅はガス併用)
- 【生活標準】
-
・4人家族
・日中には常に誰かがいる
・快適エアリーは基本的につけっぱなし(不用事→電源は消さずお出かけモードにしている)
まとめ
わが家はオール電化住宅で、太陽光パネルを目一杯載せていて、日中は誰かしら家に居るため、快適エアリーの電源はつけっぱなしにしている
太陽光発電で光熱費0円は難しいのか?
結論として、太陽光発電で光熱費を0円にすることは可能です。
ですが、太陽光発電は気象条件によって発電量が大きく左右されるため、現実的に考えると光熱費を0円にするということはほぼ不可能と言われています。
光熱費0円が難しいとされる理由
光熱費0円が難しいとされる理由は主に以下の2点です。
- 発電量が季節や天候によって左右される
- 売電価格が低下している
発電量が季節や天候によって左右される
まず、一番の大きな理由として、太陽光発電太陽は天候や気候に左右されます。
これは想像がしやすいと思いますが、太陽光発電は太陽の光が出ていない夜間に発電することはできないため、夜間の電気は電力会社から賄うということなります。
また、悪天候にも弱いというデメリットがあり、晴れている場合の発電量を100%とすると、曇りでは20%、雨の日では10%以下にまで発電量が低下します。
なお、積雪の多い地域では太陽光パネルに雪が積もることで発電量が0%になってしまうことも。
太陽光発電は常に一定の発電量を確保することが出来ない。そのため、電気代0円は難しいとされます。
売電価格が低下している
太陽光発電を導入するのにあたり、わが家が懸念していた問題として、売電価格の低下が一番のネックとなりました。
【2016年〜2021年 売電価格】
売電額 | 前年と比べた減額金額 | |
---|---|---|
2012年度 | 42円 | ±0 |
2013年度 | 38円 | −4 |
2014年度 | 37円 | −1 |
2015年度 | 35円 | −2 |
2016年度 | 33円 | −2 |
2017年度 | 30円 | −3 |
2018年度 | 28円 | −2 |
2019年度 | 26円 | −2 |
2020年度 | 21円 | −5 |
2021年度 | 19円 | −3 |
2022年度 | 17円 | −2 |
過去を振り返ると、売電価格は毎年2〜3円減額されている事が分かります。
わが家は2019年に契約したため、売電額は26円です
太陽光発電で発電した電気は、「FIT制度(固定価格買取制度)」と呼ばれる制度によって売電することができるのです。簡単に説明すると、決められた年数の間は固定の価格で発電した電力を買い取ってくれるという制度になります。
このFIT制度が始まった2012年度の売電価格は、1kWhあたり42円(10kW未満)でしたが、2021年度には1kWあたり19円にまで価格が下がっています。
そして、更にこの売電価格は今後は下がっていくという事が予想されています。
また、FIT制度の適応期間は10年間(10kWh未満)となり、期間終了後の価格は保証されていません。
これは、11年目以降は19円よりも大幅に安い価格で買い取りが行われるもしくは、0円となる可能性が高いと言えます。そのため、将来的に売電収入だけでは 電気代を0円にすることは難しくなると言われています。
光熱費を限りなく0円に近づける方法は?
太陽光発電で光熱費を0円にすることは可能です。ただし、抑えておくべきポイントはあります。わが家が実践している方法を交えながら、説明していきます。
押さえておくべきポイントは以下の3点です。
- 蓄電池を導入する
- 夜間の電気代がやすくなるプラン切り替える
- 初期費用を出来るだけ抑える
蓄電池を導入する
夜間や悪天候時には、太陽光発電は稼働しないため不足分の電気を電力会社から賄う必要があり光熱費を0円にすることは難しいです。
そこで、蓄電池を設置すれば太陽光発電が稼働しない夜間でも、昼間に発電した電力を活用することが出来るようになります。
さらに、この蓄電池は災害時の非常用電力としても活用することができます。 災害時、停電となってしまった場合でも蓄電池に蓄えた電力を使用することができ、万が一の時も困りません。
ただし、蓄電池の設置にはそれなりの費用がかかります。
見積もりをしてもらえるサイトもあるので、チェックしてみて下さいね!
夜間の電気代が安くなるプランに切り替える
夜間の電気代が安くなるプランに乗り換えることで、光熱費を大幅に抑えられます。
わが家の契約している九州電力では、オール電化向けの料金プランとして夜間の電気代が約半額になるプランもあります。
なお、2016年から「電力自由化」が行われ、様々な特典を持った電力会社が増えました。
この電力自由化によって新しくできたものを、「新電力」と呼ばれ、新電力の中には夜間の電気代だけが安くなるプランを提供している企業もあります。詳細はこちらをどうぞ→新電力公式ホームページ
初期費用をなるべく安く抑える
太陽光で光熱費は抑えられても、初期費用が高くてなかなか導入に踏み切れないという方も多くいます。
年々太陽光発電の導入費用は下落していますが、現在でも100万円以上の予算が必要となります。
セキスイハイムでの値段は太陽光発電5.22kw|160万円の見積もりでした!
この初期費用抑えることが出来れば、光熱費を限りなく0円に近づけることができる上に、利益を大きくすることも可能になります。
太陽光発電はおおよそ8〜10年程度でこの初期費用を回収することができると言われています。初期費用を抑えることができれば回収期間を短くなり、その分利益となる期間も増えるので、お得になります。
太陽光発電の初期費用を抑えるポイント
- 補助金制度を活用する
- 複数の企業での見積もり
- 値引き交渉をする(わが家の場合)
補助金制度の活用はよく知られている方法ですが、複数の見積もりは行っていない方が多いようです。複数の業者に一括見積もりを取ることで、より価格の安い業者さんを見つける事ができ、初期費用を抑えることが出来ます。
わが家で光熱費(年間)0円は実現できたのか?
売電額 | 電気代 | 差額 | |
---|---|---|---|
2020/4月 | 28,600 | 6,284 | 22,316 |
5月 | 32,708 | 6,061 | 26,647 |
6月 | 25,116 | 6,260 | 18,856 |
7月 | 19,760 | 8,448 | 11,312 |
8月 | 29,068 | 8,544 | 20,524 |
9月 | 23,140 | 8,525 | 14,615 |
10月 | 22,006 | 6,741 | 15,265 |
11月 | 18,122 | 7,017 | 11,105 |
12月 | 14,612 | 9,514 | 5,098 |
2021/1月 | 16,614 | 15,997 | 617 |
2月 | 22,334 | 9,265 | 13,069 |
3月 | 19,872 | 8,468 | 11,404 |
合計 | 271,952 | 101,124 | 170,828 |
水道代 | |
---|---|
4,5月 | 5,416 |
6,7月 | 6,392 |
8,9月 | 7,048 |
10,11月 | 7,702 |
12,1月 | 7,702 |
2,3月 | 7,314 |
年間水道費 | 41,574 |
電気代だけで年間17万円プラスとなり、その金額から年間水道代の金額を引くと129,254円となります。
わが家の年間光熱費は0円を実現出来ました!!
まとめ
賃貸時代から日頃の光熱費を抑えたいと常々考えていた私達。
セキスイハイムを選んだ要素として、ラーニングコストを抑えられるのではという思いもあって、期待していたのでその期待通りに年間の光熱費が抑えられてとてもホッとしています。
結論として、太陽光発電システムを導入し、電気代の安いプランに切り替え、節約に気を配るなどの工夫を凝らした結果
わが家の年間光熱費は12万円もプラスとなり、0円よりもお得にすることが出来ました。
この記事で伝えたかった事
- 太陽光発電で光熱費を0円にする事は可能(でも条件によっては実現が難しい)
- 実現が難しいとされる理由として2点挙げられる【①季節や天候によって左右される|②売電価格の低下】
- 光熱費限りなく0円に近づける方法は3点ある【①蓄電池の導入|②電気代のプラン変更|③初期費用を抑える(太陽光パネル)
- わが家の年間光熱費は12万円プラスとなった。→年間光熱費0円を実現
コメント
コメント一覧 (2件)
どうも!八郎です!!
興味深く拝見させて頂きました。
年間収支って気になりますよね(^-^;
ちなみにねねさんのところは
(1年間の売電収支-光熱費)×10(年間)で
太陽光発電システムのコストは回収できそうですか?
八郎さんこんにちは☀️
(1年間の売電収支-光熱費)×10(年間)で見た場合
※発電量は下がるので正確ではありませんが
電気代のみでは、約14万円程足りなく、
水道代を含めると、約56万円程足りなかったです?
ですが旦那曰く、10年間の単純な太陽光発電量だけで考えると80万円程プラスになる計算です。将来的に発電量が少し下がったとしても十分足りる計算になるそうです?
今度、間取りと金額を記事として書くので機会があればまたご覧になってみて下さい??