マグカップに染み付いた汚れの茶渋。
気になってはいるものの、また今度と先延ばしにしてしまいがちですよね。
気がつくと台所用洗剤ではもう取れない!
なんて経験ありませんか?
まさにその状況に陥っています・・・!
そもそも茶渋とは一体何なのか、そして悩ましい茶渋の汚れの取り方と予防法の両方ご紹介しようと思います。茶渋落としに悩まれている方は是非、参考にしてみて下さい。
- 茶渋の落とし方について
- 茶渋の原因と予防方法について
茶渋とは?
茶渋とは、コーヒーや紅茶が入ったマグカップの内側に沈着していく染みのことを指します。
この茶渋はステインと呼ばれる着色汚れであり、お茶だけではなく、赤ワインをよく飲まれる方や喫煙者の歯に目立つ黄ばみなども、このステインなんです。
スティンが着く主な原因
上記で茶渋の正体を「スティン」とご紹介しましたが、では何故そのスティンが付着するのかを解説していきます。
「カテキン」や「ポリフェノール」という言葉を聞いた事ありませんか?
実は、これらが原因となっています。
お茶などに含まれるカテキンなどのポリフェノールが、水の中の鉄イオンなどの金属イオン&茶葉に含まれるタンパク質と結びついて、水に溶けない状態になって沈殿し、黄色い色素を作り、それが溜まり続けカップやお皿にこびり付くという事なんだそうです。
簡単に説明すると・・・
「カテキン」・「ポリフェノール」▶︎▶︎▶︎茶葉に含まれるタンパク質と結びつく▶︎▶︎▶︎水に溶けない▶︎▶︎▶︎状態溜まり続け、こびり付く
ポリフェノールの含まれる主な食べ物の例
このようにお茶だけではなく、他の食べ物の中にもポリフェノールが含まれています。そのため、マグカップだけではなく食器や歯に茶渋が付着するのです!
茶渋の取り方4選
茶渋の取り方を4つの方法は以下となります。
- 漂白剤の使用
- 重曹の使用
- 塩の使用
- メラミンスポンジの使用
漂白剤の使用
まずは漂白剤を使用しての方法からご紹介。
このやり方は以前から私が試していたやり方です!
茶渋のついた部分が隠れるまで吹きかけましょう
30分間ほど放置します
漂白剤が無くなるまで洗い流す
結果
重曹の使用
続いて、重曹水を使っての方法をご紹介します。
茶渋が隠れるところまで
今回は大さじ1入れました
重曹の粉が無くなるまで混ぜる
1時間放置する
重曹の粉が無くなるまで洗い流す
結果
という事で、重曹を粉のままラップで研磨してみました。
研磨後の結果
塩を使用
続いては塩を使ってみた方法です。
容器の水気を全て拭き取ります(濡れていると研磨の役割を果たせない)
丸めたラップで優しく擦る(強く擦ると傷が入り茶渋がその中に入りやすい)
しばらく擦っていると・・・塩に汚れが付着していくのが分かります!
塩が無くなるまで水で洗い流す
結果
メラミンスポンジの使用
最後のやり方はメラミンスポンジを使う方法です。
激落ちくんを水で濡らして、軽く絞る
茶渋のついた場所を擦る。すると、激落ちくんに汚れが付着していきます
結果
それぞれの結果
様々なやり方を試してみてやりやすさや安全性などを考慮し、個人的におすすめな順番をつけていきます。
漂白剤
汚れは落ちは良く、スプレーのレバーを引くだけと簡単に作業で済むものの、ハイター独特の匂いが残ったり、安全面での不安し、汚れ落ちまでの漬けおき時間などを考慮するとキッチンハイターはあまりおすすめできません。
なお、底に着いた茶渋ならば取れるものの、上側の側面に着いた茶渋を取るのには向きません。(泡を上側に達するまで沢山出さなければならない)
重曹(漬けおき)
汚れ落ちも悪く、沸騰したお湯が必要などの手間を考えると全くおすすめできないやり方となります。
重曹には期待をしていたのですが、やり方が悪かったのか取れませんでした…
重曹(粉で擦る)
塩より安全性は劣りますが、ハイターよりかは安全性はあり、擦れば汚れは落ちる・きちんと水洗いをすれば綺麗になるという点を加味しておすすめ度は3位となりました。
塩
手が汚れてしまうなどの可能性はあり、擦る行為自体は面倒ではあるものの、安全面という点では塩が一番良いと思います。
また、強く擦らなくても汚れは落ちるため、総合的に高い順位となりました。
メラミンスポンジ
水に濡らし、擦るだけという簡単さから圧倒的におすすめできる方法です。汚れが取りやすく、5分足らずで終わりました。
楽だけではなく、手もさほど汚れないので私はこのやり方だけ実践しています!
茶渋を防止する方法
茶渋を付きにくくするためには、以下の2点の予防法があります。
- 使い終わったらすぐ洗う
- 陶器から磁器へ
使い終わったらすぐ洗う
使ってすぐに洗うという習慣をつけましょう。
すぐに洗えない場合でもなるべくそのまま放置はせず、水につけておくようにするだけで茶渋がカップにこびりつくのを防ぐことができます。
以上の事を心がけるだけでも茶渋を大幅に予防する事ができるので、まずはこれらの事を実践してみるのがおすすめです!
陶器から磁器へ
陶器の表面は肉眼では見えない凹凸がたくさんあり、そこにステインが入り混み、スポンジでは落ちにくい汚れを招いてしまいます。
磁器は陶器に比べて素材の凹凸が少なくツルツルしているため、色素沈着しにくくて手入れが楽というメリットがあります。
値段は高くつきますが、日頃から茶渋に悩まされている方はこれを機に磁器を視野に入れてみるのはいかがですか?
まとめ
至福のひと時の、ティータイム。その裏側には茶渋汚れというリアルな問題が潜んでいます。
カビの一種とも言われている頑固な茶渋汚れは、度合いによっても手入れ方法はさまざまです。
飲み終わったらすぐ洗う、陶器から磁器に変えてみるなどの工夫をすれば、悩みだった茶渋の問題からも解放されるはずです。
この記事で主に伝えたかった事
- 茶渋の主な原因は「カテキン」や「ポリフェノール」が茶葉に含まれるタンパク質と結びつき、水に溶けない状態で溜まり続け、こびり付くことである
- 茶渋を落とす方法は漂白剤・重曹・塩・メラミンスポンジを使って落とす事ができる
- 落とし方として、楽に落としたいなら「メラミンスポンジ」、安全性を重要視するなら「塩」を使ってがおすすめ
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